登り窯に、火が入った日

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おそらく40年以上も眠ったままだった登り窯。
「もったいないね」と言う人はたくさんいたけど
「自分が火を入れます」と言ったのは、kamakura山陶芸工房の檀上尚亮、ただ一人。

さまざまなリスクを想像し、不安と格闘しながら迎えた6/12(土)。
集合は朝7時。
檀上さんと、心強い助っ人の村上哲さんが、
窯の横の出し入れ口を耐火レンガで埋めていきます。

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持参したお米とお塩と日本酒で、窯と小屋の四隅をお清めしてから、
いよいよ薪に着火。
とはいえ、薪もそうとう湿った状態なのでいきなり燃えだすわけもなく。
新聞紙やら、バーベキュー用の細い木を燃やして、
少しづつ、炎を育てていきます。

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午後には、煙突から立派な煙があがるように。
「引きが強い」という言葉が、プロの間でしばしば行き交い始めました。
(↓photo by ギャラリーてくてく)

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そして窯も全身から湯気を出しています。
染み込んだ湿気が水蒸気になって、
小屋全体がサウナのようにムシッとしてます。
(↓photo by ギャラリーてくてく)

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今回、見ず知らずの招集にもかかわらず駆けつけてくれた若者二人。
東京藝大陶芸科助手のOさんと、院在学中のSくん。
先輩たちが他の仕事に行ったり、お茶している間(!)にも
しっかり火の番をしてくれました。
ほんと、彼らのおかげで助かったーー!
(ここ↓クリックで現場の動画に飛びます)


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350度前後で3時間ほど推移。
18時すぎて、ようやく412度。
この温度計とは常ににらめっこ状態で、薪をくべていきます。

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この頃から、夜の部の見学者が続々と。
檀上さんのお教室の生徒さんたちは、バーベキューなど御飯の用意をして下さいました。
他にも差し入れたくさん。
薪割りや薪くべのお手伝い、そして応援もたくさん。
こんなにたくさんの人が見に来てくれる窯はないですよ・・と檀上さん。
やっぱり立地がいいと違うなあ、と。
・・いつもは山奥の窯で、孤独な作業だったのね。


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(↑お手伝いJoeくんのiphoneがいい仕事してくれました!)

21時すぎ。
「還元!」という声で、一層緊迫感がただよう窯小屋。

温度は700度。
まだまだ上をめざします。


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緊張感あふれる現場の動画。
いつも楽しい檀上さんが、火のそばだとキリッと男前に変身するのも見逃せない。
今回、iphoneでツイッター中継したので、
作業中に応援のメッセージも届いたりして、嬉しい!


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深夜23時すぎの現場風景。
ここは「平成」じゃない、と思いましたね。
夜通し、火を焚く。
それも大勢で力を合わせて、仕事として真剣に焚く。
そんな光景を目のあたりにして思ったのは、

「なに時代をさかのぼってんだろう、わたしたち。」ってこと。

大量生産大量消費、
誰もが効率化をはかって先を争う時代にあって、なんだこの光景は・・・!?

温度計を10度あげるために、
全員でものすごい集中力を発揮して炎を見守ってる。

目標は1000度超え。果たして・・・
(翌朝に続く)

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