椿基金プロジェクト、始動します

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わたしたちの心のよりどころとなっていた1本の椿は、
たからの庭の裏山の、奥まったところにありました。

2年前の3月、大震災のあとで山に登ったわたしたちは、
誰にも観られずとも深紅の花をたわわに咲かせるその椿に出会い、
「世界一の椿」と呼んで大切にしてきました。

それなのに、
1/14の大雪のために、、、

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わかりますか?
左の崖から倒れて来た巨木が、椿の木を直撃してしまったのです。


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上写真は、約3週間前の椿の広場。
右手で大きく幹を広げているのが椿です。

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今、同じポジションから撮影したらこんな感じ。
右半分が、めちゃくちゃに折れてしまいました。


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他にも、敷地内には根こそぎ倒れてしまった樹がたくさん。
かつては、民家に近い山は20年に一度ぐらいは禿げ山にして
薪にするなどして維持してきたのですが、
今は緑の保全の名のもとに、都合良く手をかけずに放っておくことが多く、
こうしたキケンを招くことになってしまったのです。


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無惨な姿になってしまった椿。
これは、どういうメッセージだろう?
私たち何か、失礼なことをしてしまったのかしら。
この姿をみて、みんなとてもショックを受け、正直へこみました。
もう、この木には近寄らない方がいいのかな、とも考えました。


そんな時、
和菓子の手毬さんからステキな提案をいただいたのです。
「八幡様のイチョウが倒れた時に、みんなで再生を祈ったみたいに、
椿をもう一度、蘇らせましょうよ!!」
と、いつにも増して力強い御園井先生のお言葉。

ネガティブをポジティブに変換する、魔法のワザ。
題して、「椿基金プロジェクト」とは・・・?


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26日土曜日。
参加できるメンバーで、プロジェクトが始動しました。
まず、倒れた椿の枝を拾って来て、
きれいな葉っぱを選んで摘み取ります。


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ていねいに洗って、拭いて、和菓子用の油を薄く塗ります。
それから、手毬さんのキッチンで、
ああなって、こうなって、、、


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じゃーーーん!!
葉っぱが「椿もち」に大変身!!
道明寺のおもちの中に、アンコがたっぷり。
つややかな緑がとってもキレイですよね。


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なにはともあれ、「いただいてみまーす!」
お味は、もちろん手毬クオリティ。
素朴で、とってもおいしいです!!
椿の葉がこんな風に生まれかわるなんて、
最高にステキなアイデアですよね!

これから、この椿もちを各講座でお出ししたり、
希望者におわけしたりして、
その収益を「椿基金」として椿の再生のために使ってくださいという
手毬さんからのありがたいお申し出なのです。


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「椿もち」って、平安時代に食べられていた古い歴史を持つ餅菓子で、
一説には、和菓子の起源とも言われているそうです。
(※写真のお皿は、たからの窯の陶芸作家、梅澤さんの作品)

植物の姿を愛でるだけではなく、食の世界にも引用する。
日本人らしい、たおやかな感性を感じます。
今回、「世界一の椿」が、美味しいお菓子に変身して私たちの身近に来てくれた。
私たちと椿の、二度目の出会いです。
この出会いのために、あの事故があったのかもしれない。
今は、そんな風に前向きに考える事もできるようになってきました。


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この写真は去年の3月の「世界一の椿」。
今年はこんな風には咲かないかもしれないけど、
ギリギリで助かった枝たちを大切に育てて、
もう一度、美しい姿を蘇らせたい。

始動した「椿基金プロジェクト」。
ぜひみなさまもご協力下さい!


今回は、人や建物に被害が及ばなくて本当に良かったと思います。
私たちの毎日は、実はそういうキケンと隣り合わせであることを、
椿が身をもって教えてくれたのかもしれません。

コメント(3)

今日の煎茶道にて、いただきました。
美味しかったです。

再生…されますように…


たからの庭の「世界一の椿」、大好きです。
先日の「薬膳ヨガ」で椿餅をいただき、そして、少し持ち帰らせていただいた枝で、草木染をしたので、今度持参いたします。
今度また、山の保全活動にも参加させて頂けたら・・・

H・F さん、いっつもありがとうございます!
すごく素敵なので、たからの庭のFBページでリンクさせてください!!