9.29 みちくさ部は、木漏れ日で静かに燃えるヒガンバナ

みちくさ部長・清右衛門です。

猛暑も過ぎて、だんだんと朝晩が涼しくなってきました。
ほっとひと息ついたようなたからの庭の緑は、
柔らかい光を放っているようでした。気持ちのいい日曜日です。

さて、みちくさ部はいつものように地形の話から。
谷戸地形のため水が集まり、井戸があるわけで、
お花だけでなく、そんな自然のことわりにもみちくさしていきます。
実はけっこう、みなさん手押しの井戸に夢中です。
トトロみたいだからかな。

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ひと息ついたよう、と言いましたが、
実は植物の光合成の最適温度は25℃くらいなので、
秋は植物たちが文字通り息を吹き返す季節なのです。

庭に咲き乱れるのは、ちょっと目を凝らさないと見えないことがあります。
ミズヒキ、ハナタデ、ヒナタイノコズチ、ヌスビトハギ...

写真は、オオバコの花を虫眼鏡で拡大しているところです。
とっても地味で、拡大してもやっぱり地味ですが、
薄紫のおしべが上品な色合いなのです。

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そして、今一番目立ってるシュウカイドウも、
よく見ると雄花と雌花があります。
雌花には種が入るさやがついているので見分けられます。
不思議なかたちを横から見たり裏から見たり。

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てくてく花を見ながら歩いていたら、去年も生えてた
怪しい巨大キノコ「オニフスベ」を発見!
実は食べられるのですが、毎年勇気が出ない...
(ただし、もっと白いうちでないとダメ)

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裂いてみると、もわもわと胞子が...
ますます怪しい...

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さらに、ノウタケというキノコも生えていました。
勝手に蒸しパンタケと呼んでいます。これも食べられます。
※キノコの採集&調理は専門家の指導のもとで行いましょう!
 草は食べるみちくさ部ですが、キノコは安全のため食べません。

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さらに、山のほうに上がって行きますと、
ことしも可憐なトリカブトの花が咲いていました。
あまりいいイメージないかもしれませんが、
お花はこんなに透明感のある美しいブルーです。
どうか、お見知りおきを!

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さて、すっかり咲き乱れる秋の花(と、キノコ)に魅せられて
みちくさを食っているうちに、またしてもテーマのヒガンバナを忘れそうに...
う、裏にあるもんだから...

ぎりぎりで思い出し、見に行きました。

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ヒガンバナの赤は、ちょっとほかの花には真似できない透明感。
燃えているようで、しっとりと湿っていて、
どこかしら日本人のこころを惹き付けるところがあります。

今まで忘れてたぶん、たっぷり味わいました。

和室にもどったら、おやつを食べながら、
世界のヒガンバナ科紀行!

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こんな宇宙人のような真っ赤な花もヒガンバナ科なのです。
ブルンスビギア・オリエンタリスといって、
やっぱり花のときに葉がないのが特徴です。
不思議なことに、ヒガンバナ科のヒガンバナの仲間は
アジアと南アフリカに遠く離れて、分布しています。
大陸移動の名残なのかもしれません。
もぐもぐしながら、すこしだけロマンに触れてみました!

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今日の末さんのおやつは、旬なイチジクを。
赤ワイン風味コンポートのバニラアイス添えです。
ワインの風味がほんのりして、常温とひんやりの絶妙のハーモニー!
秋晴れの今日の日に、ぴったりの一皿でした。

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次回のみちくさ部は10月13月(日)です。
http://takaranoniwa.com/program/workshop/post-17.html
たからの庭流・秋の七草がテーマです。どうぞお楽しみに!