4.27みちくさ部は、緑の曼荼羅に迷い込む日

みちくさ部長・清右衛門です。
緑の曼荼羅とは大げさな...と思われるかもしれませんが、
この時期の鎌倉はほんとうにその言葉がふさわしいような
艶やかで、複雑で、豊かな緑に包まれる季節なのです。
天気は、快晴。暑いほどです。

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まずは駐車場に降りて、日陰の花々を愛でます。
ぎりぎりなんとかニリンソウとカテンソウが咲いています。
この時期、間違いやすいトリカブトとニリンソウの見分け方は、少ししっかりめに申し上げるようにしています。

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傍らには、やはり湿気の多いところが好きなコクサギ。
「小臭木」と名前はいまいちですが、葉っぱをちぎって嗅いでみるとミカンの葉っぱによく似た匂い...
それもそのはず、ミカン科に属する樹木です。
意外に「クサい」よりも「いい香り!」との声。
名前がつけられた昔と今ではやはり感覚が違うみたいです。

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アプローチではシャガが満開! 
鮮やかな模様は、虫が入りやすいように記された「蜜標」「ガイドマーク」と呼ばれます。
この花は一日花で毎日次々咲いてはしぼんで入れ替わっていきます。
そのためいつも新鮮な花で目を楽しませてくれます。

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山を登っていくと、ウラシマソウがにょきにょきと咲いています。
芋の重さで、雄株になったり雌株になったり性転換する不思議なやつ。
たくさんあるので、花をひとつ開いて、構造を観察してみます。

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山を登っていくと、フキの雌花が終って、みごとな綿毛がふわっふわとついています! 
この綿毛、水分に触れるとちゃんと種から分離するようになっています。
ふきのとうがこんな風に成長するのでした。

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背景には、さまざまな木々が織りなす複雑な緑の壁。
これをお見せしたくて山を登ってきました。
日本は氷河期の間に氷河に覆われなかったため、
同じ温帯の北米とヨーロッパに比べて植物の種類が格段に多いのです。
その多様さが、新緑と紅葉の美しさの源です。

そして、手前味噌ですが、この日はなんだかみなさんの表情が、
とてもとても楽しそうに撮れました!
僕の写真の腕ではなくて、きっとみなさんがずっと笑顔だったのでしょう!

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和室に戻ったら、お待ちかねのスエさんのおやつ!
新緑にちなんで、抹茶のケーキです。
表には白いクリームで、葉っぱのもようです。
さくさくふわふわ美味でございました。

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みちくさには最高の季節で、いろいろご説明している間に、
緑の曼荼羅ってなんだっけ?というほどすっかり忘れていました。
でも、忘れてしまうほど豊かな緑こそが日本の、鎌倉の緑なのです。

次回みちくさ部は5月31日(日)。
お花が少しひと段落するので、地道な植物の基礎編をお送りします!
http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html
運がよければケイワタバコが咲いているかも!?

(おかげさまで満席ですが、キャンセル待ちを受付中です)

※今回の写真の一部はみちくさ部員の後藤さんのご提供です。多謝!