6.29 みちくさ部は、遠くからヤマユリの香り

みちくさ部長・清右衛門です。
毎年6月はケイワタバコの季節。梅雨空の水気に守られて、
しっとり繊細な紫の花がたからの庭の崖を彩ります。

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ところが、今年のケイワタバコは早々と20日前後に満開!
みちくさ部当日は1割ほどしか咲いていない状態になっていました...
遠く福井からのお客さまもおられるのに、部長危うし!?
などと言っていても始まらないので、
わずかに咲いた花を楽しみに、まずは駐車場からみちくさスタートです!

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駐車場やその周りでは日向の植物と日陰の植物が住み分けているので、
それぞれの観察をしてきます。

例えばこれは、チチコグサモドキという帰化植物です。
明るくて土を動かした場所には帰化植物が多くなる傾向があります。

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あとは、コナスビというサクラソウ科の植物も日向によく生えます。
果実が小ナスのようなので、コナスビ。

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たからの庭に戻ったら、はたけのご説明も。
ちょうど午前中にはたけ部で草むしりをしていたので、畑に見えました。
よかった。そのままでは草むらと思われてしまうところでした。
またしても危ないところ!

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ふと、見ると畑のジャガイモに実がついてるではありませんか。
たぶん何も言わずに見せられたら青いトマトと言ってしまいそうな、
ジャガイモの果実です。

もっぱら、人間が芋で増やすジャガイモですが、
受粉すれば実をつけ種もつけるれっきとした普通の植物でもあります。
もっとも、種から育てて大きな芋をとるには、何年もかかるはず。
大げさだけど、一生に一度あるかないかというジャガイモの実。
ちょっとだけラッキーな発見でした。


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庭の中では、豊富なシダの美についてとくとお話を。
リョウメンシダの繊細な作りに、裏面の胞子嚢。
トーナメント表のようなイワガネソウの葉脈について。

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すると、どこからともなく芳しい香りが...!?
仰ぎ見れば、なんと満開のヤマユリです!!!

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ちょっと遠いので、
手折って、花瓶に挿してみました(ちょっとくどい...)。

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明治の頃は、ヨーロッパへの輸出も盛んだったヤマユリ。
日本のみならず海外でも高い評価を受けている日本固有のユリです。
よく、日本の女性のことを大和撫子と称したりしますけれども、
どっこい日本にはケイワタバコも、ヤマユリもいます。
色んな花があって、色んな美があります。
だから、これが日本らしいって実は当てにならないものなのです。
それぞれが日本らしさ。決して一様ではないからこそ、美しい。

もちろん最後に少しだけ残ったケイワタバコもしっかり観察しました。
10株もありませんでしたが、最後のひと咲き、頑張っていました。


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スエさんのみちくさおやつは、むしむし陽気にぴったりの
ぶどう&豆乳ゼリーのカクテル。
色と形はアジサイにケイワタバコをイメージしています。
冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

次回のみちくさ部は、梅雨も明けて本格的な夏到来。
7/27(日)に夏に茂りに茂るシダをテーマにお送りします。
よろしかったら是非お越し下さい!
http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html

※今回も写真は、ヤングみちくさ部員・あいちゃんの撮影です。多謝! どんどん上達してます!