8.30 みちくさ部は、夏の終わりのタマアジサイ絵巻物!

みちくさ部長・清右衛門です。
暦の上では処暑を過ぎ、朝夕は少しだけ涼しさを感じるようになりました。

おや、部長は何やら変なものを持っています...

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これは一体!? ということはこの日のテーマとは関係なく、
植物を指すときに使う「熊の手」です。
尾瀬のお土産にもらいました。これで遠くのものもばっちりです。

さて、この日のテーマはなんといってもタマアジサイです。
どーん!


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いやあ、いいですね。
しっとりした美しさは、ふつうのアジサイに勝るとも劣りません.
木漏れ日の中で、光を浴びて光っている様子は神々しいほどです。

シャガ、ケイワタバコやトリカブト、ツバキと並んで、
たからの庭を代表する花の1つです。
そして夏の鎌倉を代表する花と言っても過言ではないと思います。

で、とりあえず、メインディッシュは取っておいて...
まずは、前菜から。

庭を出て、浄智寺坂に出ると、何やらたわわな黒い実が。
なかには、蜜がしたたっているものさえあります。

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これはイチヂクの仲間、イヌビワの実です。さっそくみなさんで試食!!!
お味は当たり外れあり!「甘い」という声と「そうでもない!」
という声が交錯します。「集めたらジャムもできる!」という方も。
ちょっと加糖が必要そうだけど、チャレンジしたいものです。

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よし、いよいよタマアジサイと思って庭に帰る途中には
初秋の誘惑がいっぱい...

かわいらしいキンミズヒキは、実がヒッツキ虫になっていて
「さあ、みんなの服にひっつけるんだ!」と誘います。

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ドレスのフリンジのような、ヒゴクサの果実は、
「こんな地味なあたしだけど、だからこそかわいさをみんなにアピールして!」と、誘います。まったくどいつもこいつも...

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挙げ句の果てに、こんな美しいのに、傷つけるとスカンクのおならと
同じ成分の匂いを発生させる残念な植物、ヘクソカズラが楚々とした花を
咲かせているではありませんか。
「こらーーー!!!
 まさか、千載一遇の汚名返上のチャンスをスルーする気じゃない
 でしょうね!花の咲いてる今!今を逃したら、
 あたしはただのクサイ雑草で終るのよ!ねえちょっと!」
と、もはや強制的に立ち止まらされます... 

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ヘクソカズラには、サオトメバナという好感度の高そうな別名もあります。
(乙女が、「こらーー!!!!」と言うかどうかはさておきとして)

さまざまな誘惑にもめげず、庭の入口まで戻ると、
そこには、名前の由来の「玉」のような蕾から、
咲き終わって実になったものまで
さまざまな段階のタマアジサイがいっぱいです。
そう、一箇所で、タマアジサイ絵巻物とでもいうような、
人生(花生?)のドラマが全て見ることができるのです。

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よく、一面の花畑をニュースなどで見かけますよね。
どうしてタマアジサイは、ああいう風に咲かないのか??

よくよく観察してみると、
花序(花の集まり)は10個前後の小さいかたまりに分かれていて、
かたまりごとの10数個の花が一斉に咲いています。
けれども、各かたまりは一緒に咲くことはありません。
かたまりは、開いた順番にゆっくりかたまりごとに満開になって行きます。

これは、長い間咲いて、たくさんの虫に来てもらい、
種をつくる確率を高くする作戦と思われます。
植物もなかなか、考えています。

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やっとのメインディッシュにみなさんも激写タイム!
蕾から果実を撮れば、花が咲くパラパラ漫画ができそう...

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和室に戻ってお待ちかねはおやつの時間!
北鎌倉燻煙工房今小路店の店長に就任して
ますます売れっ子、スエさんの特製おやつは...

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タマアジサイの紫をイメージしてぶどうのゼリーです。
ごろっと3つ入ったぶどうが甘さ控えめのゼリーと相まって、
秋の訪れを爽やかに演出してくれます。

夏の間一休みしていた植物も、秋に向けて次々開花しはじめ、
次々に現れる小さな花に、夢中でみちくさを食った一日でした!

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次回のみちくさ部は、9月20日(土)。
庭の中にはないもののトゲがあってご近所でひときわ目立つあいつ...
「秋はアザミにご用心!」と題して、
ちくちく、じゃなかったわくわくするお話をお送りします。

http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html


今回の写真は、みちくさ部員のナツコさん、おケイさん、ゆりいさんにご提供いただきました。多謝!