1.18 新年最初のみちくさ部は、冬の庭を巡る冒険

みちくさ部長・清右衛門です。
たからの庭は一年でもっとも寒い季節。
雨のあとは霜柱が立って、一日中解けないこともあります。
そんな中でも、ヤブツバキが咲き始めています。

15011801.jpg

静かな庭では、キジバトがのんびりお散歩中。
かなり近づいても逃げません。寒さで羽根を逆立てて大きくなっています。
鳥の羽は人間の毛と、同じルーツを持つ器官。
膨らんでいる羽根は、人間でいうと「鳥肌」というわけです。

15011802.jpg


ヤブツバキにはメジロがきています。
大きくてしっかりとした花は、メジロなどの鳥が蜜を吸い、
花粉を媒介してくれるように進化したようです。
見上げると首が疲れてきますが... 写真では小さくて見えませんが、
モミジの枝先でもメジロがうろちょろしていました。
冬ならではのバードウォッチングでした。

15011803.jpg

15011804.jpg


ここ最近は、庭から外へ出ることが多かったですが、
今日は庭だけにして、変わりにあまり行かない場所を冒険。

15011805.jpg


例えば、畑のうらの小高い場所。いつも畑のために腐葉土をとりますが...
上に上がるとイヌガヤの木やヒガンバナやタチツボスミレ。
崖にはいろいろなシダが生えています。

15011806.jpg


畑の裏を降りると、世界一の椿の方へ登っていきます。
崖のコケに注目してみると、さまざまな種類があることが分かります。
ふさふさと触り心地のよいこのコケは
先端の細い糸のような「無性芽」がふわふわと飛んでいって増えていきます。

15011807.jpg


ゼニゴケに近いこちらのコケはまるでベルベットのような
不思議な手触り。

15011808.jpg


地面に目を転じれば、春にさくヤマネコノメソウが
ロゼットという冬の形態で冬を乗り越えようとしています。
まるっこい葉っぱがかわいらしいですが、春までこれ以上伸びません。
霜を避けるために、背を低くして小さくなっています。

15011809.jpg


彩りの少ない季節、鳥を呼ぶためにアオキの実が赤く色づいています。
赤い実はいろいろありますが、アオキの実はあまり美味しくない部類です。
美味しい実は、秋にすべて食べ尽されてしまうので、
冬の間食べるものがなくなってからようやく鳥たちが食べはじめるように
敢えてまずくしているのかもしれません。

15011810.jpg


庭の一番奥では「世界一の椿」が蕾を付けはじめていました。
引き締まった深紅が今年も美しい色です。

15011811.jpg


崖の表面には、6月に瑞々しい紫の花を咲かせるケイワタバコが
冬芽を固く固く縮めて貼り付いています。
写真の個体はとくに長寿なもの。茎らしい茎はありませんが、
長年成長すると、茎がムカデのようになっていきます。

15011812.jpg


今回のスエさんのおやつは、ケイワタバコの芽をイメージした
抹茶のケーキです。中には粒あんが入っていて宇治金時のような感じ。
粒あんの甘みが優しく、
焼きたてを頂くとふわふわでぺろっと食べてしまいます。

15011813.jpg


次回のみちくさ部は、2月15日(日)。
バレンタインデーの行事にまつわる植物のお話のほか、
咲き始めたツバキやフキノトウを見に行きます。
http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html