11.15 みちくさ部は、サザンカの薫りで蜂の気分

みちくさ部長・清右衛門です。
11月のテーマは、これ。サザンカです。

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原種は白いので、わりとこれは原種に近い品種のようです。
浄智寺谷戸には、色とりどりのサザンカが咲き乱れています!

まずは、庭を出てサザンカを愛でるみちくさに出発します。

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サザンカはツバキと容易に雑種を作るために、古来より盛んに
品種改良が行われてきました。
咲く時期や特徴などから、サザンカ群、ハルサザンカ群、カンツバキ群と
3つのグループに分けられています。

ツバキとの違いは、よく言われる花の散り方があります。
ばらけずにぼとっと落ちるのが、ツバキ、はらはらと散るのがサザンカです。
もう少しすれば、このあたりはサザンカの花びらが敷きつめられます。

香りをかいでみると、ちょっとくせのある甘い香りがします。
この香りが大好きなのは、蜂の仲間たちです。
スズメバチやアシナガバチなどいかつい蜂が好んで訪れます。


この時期は、香りの強い花がけっこうあります。
たとえば、ヤツデ。

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こうやって嗅いでみたら、かなり強い香りがします。
これなら、ウナギの煙みたいにお腹をすかせたハチやアブが寄ってきそうですね!


さて、サザンカとツバキに話を戻すと、
葉っぱも大きな違いです。ツバキの方は端的に葉が大きいのですが、
サザンカの葉や若い枝には毛が生えていて、これが見分けるポイントです。
毛のことを知っていると、花がなくても見分けられます。
肉眼ではちょっと見えにくいですが、こうして虫眼鏡で拡大すると
白い毛がぱらぱらと生えているようすを見ることができます。

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駐車場では、ここ1、2年おなじみのポイント、コクサギです。
空気が澄んで、星空がきれいにみえるこのごろ、
コクサギの葉にある油点を空に透かすと、星のように見えます。

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星といえば、外来種ではありますが、
よーく見るとかわいい花を咲かせているのが
コゴメギクです。厳密には小さな6〜7個ほどの花の集合体です。
白い舌状花のギザギザはちょっと星みたいです。

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さて、庭に戻って、崖の植物のご説明。
梅雨時に美しい花で目を楽しませてくれたケイワタバコも
いよいよ今年の天命をまっとうしつつあります。
もちろん、根本を見れば、すでに来春展開する芽は準備万端です。

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足元には、夏の盛りを過ぎて、冬支度をした草たちが広がっています。
よくみると、どれも似たような形...
ショカツサイ、ユキノシタ、カキドオシと、それぞれグループも違います。
(アブラナ科、ユキノシタ科、シソ科)
植物にはしばしばあることですが、似た環境に生きるものは
環境の要求に合わせて、似たような形になることがあります。
例えば、非常に乾燥した場所に生える植物は、葉が退化してトゲになります。
そして、幹が緑色になり、光合成します。
ところが、地域によってサボテンの仲間と、
トウダイグサ科(ポインセチアと同じグループ)の仲間が
それぞれ似たような姿をしています。
そっくりさん探しとその理由探しもまた、みちくさの楽しみの一つです。

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さあ、お待ちかねのスエさんのお菓子は、
「レアスイートポテト」甘さ控え目でさつまいもの自然な甘さを楽しみました。
ちなみにお茶は、サザンカのテーマに合わせて陸前高田の「椿茶」でした。
こちらも優しい味わいです。

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さて、次回12月は恒例のクリスマス特集をお送りします。
庭での観察と、スライドショーでクリスマスと植物の関わりに迫って行きます!

http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html


※今回の写真の一部は、ご参加のTさんにご提供いただきました。多謝!