12.20 みちくさ部は、晩秋の緑に生命を感じるの巻

みちくさ部長・清右衛門です。

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気温が乱高下する今年ですが、浄智寺谷戸にまた紅葉の季節がやってきました。
少しおくれた分、例年のみちくさ部では見られない
見事な紅葉に包まれています。写真はコナラです。

さっそく、紅葉狩りに出かけました。
紅葉の美しさは個々の色の美しさもさることながら、
その多彩な色が重なり合うことにあります。

色は、もともとあるクロロフィル(緑)に、
葉っぱの地色であるカロテノイド(黄)、
糖が紫外線と酵素の作用で変化するアントシアニン(赤)、
渋み成分のタンニン(茶)
という3つの色素が主に関与してきまってきます。
組み合わせのちがいで、落ち葉でさえもこんなに鮮やかです。

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とくに、赤は紫外線の多寡や急激な冷却が発色に効いてくるので、
日当たりによって変わってきます。

実際の木を見てみると、イロハモミジも

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マルバウツギも

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日当たりがよい場所がより赤くなる傾向があります。

きれいな紅葉ですが、見方を変えると、
その色が生まれた理由が分かってきて面白くなっていきます。


さて、今日はクリスマスの植物の話でした。
忘れてはいけません。
ということで、浄智寺谷戸に自生するモミの木を見に行きますが...
だいぶ遠いです。けれども遠目にも分かる特徴的な樹形です。

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クリスマスはキリストの誕生日ということになっていますが、
大本は冬至の祭が衣替えしたものなのです。
そのため、冬でも生命力溢れる常緑の樹木がシンボルとして用いられています。

モミ、ヒイラギ、ヤドリギなどはヨーロッパで数少ない冬にも緑の植物です。
そのおかげで神聖視されてきたわけです。
日本のお正月飾りの松も同じような理由なので、こうした考えは洋の東西を問わないことが分かります。

例えば、お正月の縁起物になるマンリョウも同じで、常緑の青々とした葉に赤い実がついているのが縁起がよいとされるわけです。
なんとオオシマザクラの木の又から生えているので、みなさん激写!

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さすがに、サザンカの花は咲き終わっていましたが、タチカンツバキはツバキとの雑種なので、ぎりぎり見られました。
ちょっとくどいですがいい香りです。

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庭に戻ってきたら、不敵なタイワンリス氏が目の前でドングリをガリガリ齧っていました。なかなか逃げませんが、おかげでじっくり観察できました。
どんぐりの方もリスに食べ尽されないように、なる量の多い年と少ない年を作って、少ない年に油断させて多い年に子孫を確実に残すようにしています。

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庭では、ソシンロウバイが早くも咲き始めていました。
これまたいい香りです。

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ユズはすっかり落ちて、あらかたタイワンリス氏(と、人間様)に
食べ尽されてしまいました。皮だけ残っていました...
タダでは転ばないユズはそれによって親木の周りで芽生えています。

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さて、明るいうちはそれでも暖かでしたが、
日が陰ってくると冷えてきますので、おやつにしました。
今日のみちくさおやつは、スエさん特製の「柚子ヨーグルトケーキ」でした。酸味が効いてさっぱり。
ユズの香りが爽やかでした。アールグレイと一緒にいただきます。

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最後に、山のいちばん上まで行くと「世界一の椿」が早くも咲いていました。
今年も変わらず咲いてくれてありがたいなぁ!

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さて、次回は1/24日曜午後。
「冬眠する植物」と題して、ますます冬のみちくさを楽しんで行きます。
ぜひぜひお越し下さい!

http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html