4.24 みちくさ部は、「穀雨」にしっとり咲く、春の花々

みちくさ部長・清右衛門です。
春の自然は、日々刻々と変化して息もつかせません。
昨日と今日、今日と明日、明日と明後日ですっかり変わっていきます。
そして昨日と明後日を比べたらずいぶん季節が進んだような気がするものです。
たからの庭では、シャガが満開です。

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シャガが咲く頃は二十四節気の「穀雨」名前のとおり、
穀物が、春の雨を受けてすくすくと育つ時期です。
今年は晴れより雨の多い4月ですから、草たちの勢いはとりわけ強いようです。

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見ごろのシャガに注目すると、何か動物的な不思議な模様が目を引きます。
蜜標といって、虫を蜜のある場所に誘導する模様です。
残念ながらシャガは三倍体で種はできませんが...原産地の中国では
種ができる個体もあるようです。

次にみなさんが注目したのが、ウラシマソウ。
毎年見ていても飽きないこの面白い形。
糸のように飛び出して垂れ下がる「付属体」が釣り糸のように見えるので
この名前があります。
実際の花は、このリーゼントのようなものの中に隠れています。
リーゼントは「仏炎苞」と呼ばれ、ミズバショウの白い部分と同じ器官です。

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終わりかけの花で仏炎苞を開いてみました。
すると、釣り糸のような付属体の根元に花粉をつけた雄花が
たくさんついていました。
蜜を求めて仏炎苞に入り込んだハチなどは、
花粉まみれになって、他の花に運ばされることになります。

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ちょっとだけ庭を出て、ハイキングコースの植物もチェックしました。
山道の斜面にたくさんのニョイスミレが群れています。
春先に咲く、普通の紫のスミレやタチツボスミレもいいものですが、
穀雨のころのニョイスミレもささやかで奥ゆかしくてよいものです。

茎を長く伸ばして、たくさんの花を咲かせます。

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もうひとつ、山道に群れていたのはツルカノコソウです。蕾が茶色、花が白いため、「鹿の子模様」に例えられています。触ってみるとシャキシャキとしてほとんどが水分。豊富な水分に支えられた繊細な植物です。

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庭に戻ると、ちょっとだけ上の広場を目指します。
崖には、青々としたケイワタバコの葉と、フデゴケがびっしりと生えています。

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道端には、ヤマネコノメソウが種をつけていました。お皿のような部分に種が、まるで盛りつけたように入っています。ここに雨がしたたると、飛び跳ねて種が遠くまで飛ぶと考えられています。

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山の上から見渡せば、いろとりどりの新緑です。複雑な地形で、さまざまな樹木が自生する鎌倉。このカラフルさが、鎌倉の豊かさを示しています。

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下山したら、お待ちかねのおやつの時間です。
今日のおやつは、長谷の老舗・恵美須屋さんの「古代麩まんじゅう」です。
蒸し直したアツアツをどうぞ!

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次回は、ユズの花がいい感じで咲いているはず。「柚子花香る、小満」
と題してみちくさします。ぜひぜひお越しください!
http://takaranoniwa.com/program/workshop/michikusa.html