6.19 みちくさ部は、夏至の2大スター競演!

みちくさ部長・清右衛門です。
一年で一番昼が長く、夜が短くなる「夏至」。

実はこっそりと植物たちのピークもこの時期に訪れています。
若々しい新緑の時期が終わり、力強い緑の時期が訪れます。

浄智寺にはアジサイが咲き誇っています。
七変化の別名の通り、咲き始めから先終わりまで
さまざまに色が変わり、枯れてなおも美しく古刹を彩ります。

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さて、たからの庭は例年この時期、ケイワタバコが満開の時期...
だったはずなのですが、今年は何もかもが先へ先へと咲いてしまいます。

庭の両側の崖に貼り付いているケイワタバコの花は残りわずか...
それでも、一輪、二輪と残ったのを観察します。

星のような花弁はみずみずしく、光が通す透明感がいつ見ても素晴しい。

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代わりと言ってはなんですが、地味な花をしっかりと見ていきます。
アプローチには、極小の葉のなよなよとした草がちょろちょろ生えています。
アワゴケです。これで実は花ざかり!

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さっぱり分かりませんね! 分かりませんので摘んで拡大してみます...

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やっぱり分かりませんね! 
葉の脇からちょっとなにか出ている感じのものが、実はお花です。
究極に地味なお花なのです。


いつもお世話になっている駐車場に来ると、春のタンポポなどは
鳴りを潜めて、夏の佇まいになっていました。
(のちにこの草たちは刈られる運命にありますが)

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中でも目立つのはアカバナユウゲショウのかわいらしい
ピンクの花です。雌しべがイカリのように分岐しているのが特徴です。

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星のようにたくさん花をつけているのはハキダメギクです。
ずいぶんな名前ですが、植物学の父・牧野富太郎博士の命名です。
一つ一つは花ではなくて「頭花」小さい花が10個ほど集合したものです。

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庭に帰ってくると、なにやら甘い香りが...
庭にいて慣れると気がつきませんが、
一旦離れて戻るとより鮮烈に感じられます。

ユリの王様・ヤマユリです。
英語でgolden banded lily と呼ばれ、大きく豪華な花と
豊かな香りは世界的も高く評価されている原種ユリです。

実は例年7月のテーマの花ですが、
今年の前倒し開花で、早くも見ごろに。
近づくと息苦しいほどの香りです。

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雄しべの先にある「葯」はまるでエクレアのような細長い俵型。
この花粉は粘り気があり、
服や鞄などにつくとなかなかとれず大騒ぎに。


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ヤマユリに圧倒されたあとは、おやつタイムです。
ジメジメ蒸し暑いのでウメゼリーと、冷やした茎茶です。


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ヤマユリ、近づくとあんなにくどいようですが、
ちょっと引いて見てみると鬱蒼とした夏の緑の中に溶け込むように見えます。
僕には、ヤマユリがこんなに力強いのは、
日本の夏の自然が余りにもパワフル過ぎるからという気がしてなりません。

7月は、しっとりと落ち着いてヤブミョウガやダイコンソウを愛でます。
どうぞお楽しみに!


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みちくさ部長、初の著書が7月に出版されました!
日常を彩る「みちくさ」200種を愛情たっぷりに紹介いたします。
是非、書店などでお手に取ってご覧ください。
※本名なのでご注意ください。

【写真11】

生きもの好きの自然ガイド このは No.12
『散歩で出会うみちくさ入門--道ばたの草花がわかる!』
佐々木知幸/著 このは編集部/編集
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